小林秀雄が、英語で「隠居」はなんというのかと、長く外国にいたことがある友人に聞くと、
彼は「カントリージェントルマン」だという。
その友人は有名な白洲次郎だ。
「いずれ東京は空襲で焼け野原になる。戦争が長引けば食料難になる。東京の郊外で百姓をしよう」と、
妻の正子を誘って東京都南多摩郡鶴川村の農地を買った。
そこに住処として作った家が「武相荘」(ぶあいそう)、「無愛想」をもじったものだ。
カントリー・ジェトルマンは田舎紳士のことではない。
田園にいて中央を見抜く日々をおくれる者のライフスタイルのことをいう。
日本の食材は世界的に見て農薬使用率が高い。
有機野菜は高く、取り扱いのあるスーパーは少ない。
一方で、長南町や近隣の市町村では使っていない畑が沢山有る。
所有者が高齢化し雑草だらけになった畑や田んぼ、「有休農地」だ。
私が、いや移住者達と最初に取り組む予定の6次産業が、この有休農地を一斉にお借りし、
都内の野菜好きな人に「貸し畑パック」として、貸し畑+普段の手入れ+収穫・郵送をセットにして
売り出すのです。
・高齢の農家は、雑草の手入れや土地が荒れるのを防ぎ、収入が入る
・借り手は、都内の10倍以上の広さの畑を安く借りて農業が出来、
行けない時は代わりに水やりや雑草取りをしてもらい、出来た有機野菜を定期的に送ってもらえる
・貸し手は、格安で借りた畑で自給自足が出来、かつ余ったスペースでスモールビジネスが出来る
三方良しの素晴らしいビジネスです。
長南町に住んで時折二子玉川に帰るデュアルライフをしていると、都内の良いところと悪いところが
客観的に見えてきます。
食、特に野菜に関しては、千葉県特に長南町は恵まれています。
その恵みを都内の人に分け与えたい。
そして、白洲次郎のようなカッコいいカントリージェントルマン&レディースを沢山集めていきます。
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