時間に追われずに、余裕をもって人生を楽しもうというという人が増えている。
仕事に明け暮れ、車や飛行機での移動で時間を節約し、食事さえもファーストフードですまそうという
大量生産・大量消費社会やモータリゼーション社会への反省から生まれた考え方です。
私自身もサラリーマン退職後に起業し、田舎生活とのデュアルライフで切実に感じています。
前職の特にバブル期から2000年にかけては、土曜日も仕事をし、
歩くスピードは都内一(何故か、いつも他人より早く時速7~8km)
食事は5~10分でお昼休憩はほぼ無し
宵越しのお金は残さない遊び方でした。
そんな中、娘が産まれて初めての沖縄旅行で牛車に乗り石垣島観光をしました。
この牛車のスピードは人が歩くより遅い、時速にしたら3~4kmでしょうか、
そのあまりに遅い速度が非日常となり、ガイドさんの三味線と唄声に感動して涙したのを今でも覚えています。
新型コロナでスローライフに憧れ、デュアルライフや移住者が増えるのはよく判ります。
そして、iinoという時速5kmで自動運転するモビリティが話題になっています。
時速5kmは、ぼーっとしてしまう、人間に必要な時間。
普段、気づかなかった世界に気づく。
見ているようでいかに見えていないか。
いつしか考えごとがはかどる。
ジョブズもルソーも歩きながら思考していたそう。
好きな場所で乗り降り、まるで歩く体の延長のように自由。
寝ころんだり、後ろ向きに乗ったり。
いつもの景色が全く異なるものに見えてくる。
このiinoをはじめとしたスロー・ライドのモビリティを観光に活かす自治体が増えています。
千葉市でもウォーキングバイシクルという「歩くより速く、自転車よりカンタン」なモビリティを
観光で使い出しています。
長キラプロジェクトのモビリティは、このスロー・ライドを取り入れようと考えていたら
こんなメロディが浮かんできました。
やはり昭和の男なんだなぁ。
Want you 俺の肩を 抱きしめてくれ
生き急いだ男の
夢を憐れんで
Want you 焦らずに 知り合いたいね
マッチひとつ摺って
顔を見せてくれ
人生はゲーム
誰も自分を
愛しているだけの
悲しいゲームさ
〜「スローなブギにしてくれ」〜