日本では、いまだに毎年 犬 0.8万頭 ・猫 3.5万頭の殺処分が行われている。
神奈川県や東京都では民間のボランティアと協力して、ほぼ殺処分”0”を達成している。
それを国単位で殺処分”0”を達成しているのが、ドイツとギリシャだ。
そもそも、ドイツが動物保護先進国と呼ばれるのかなぜか。
そこには主にふたつの理由がある。
ひとつ目は、ティアハイムと呼ばれる理想的な動物保護施設の存在だ。
200年以上前、アルバート・クナップ牧師が、捨てられたり、虐待されたりしていた動物を保護する施設をつくった。
現在、ティアハイムは全国に500ヵ所以上もあり、犬猫をはじめ、様々な動物たちが、穏やかに暮らす。
ドッグランが併設され、運動不足にはならない。
猫は一部屋に3、4匹で生活しているところが多いが、ネコタワーなどが設置された大きな共同部屋で遊んだり、日光浴をしたりと、悠然と過ごしている。
多くのスタッフやボランティアが世話、散歩、しつけ、怪我の治療なども行う。
犬や猫を飼いたいと考える多くの市民が訪れ、開放日に十分、相性を確かめたうえで、大半の犬猫がもらわれていく。
世話がきちんとできるか、快適な環境を用意できるかなど、飼い主のチェックは厳しく行われる。
飼い主が見つからない動物も殺されることはなく、一生その施設で暮らしていける。
さらに驚くべきことに、ティアハイムでは9割以上の動物たちが新しい飼い主を得ていく。
ふたつめの理由は、動物保護法だけではなく、2002年には、憲法に「動物保護」が導入された。
たとえば、犬の飼育については毎日の散歩、居住空間の広さなどは数値を設けて細かく決められている。
更に、ドイツ、ギリシャ両国ともに「犬猫の生体販売をするペットショップがほとんどない」ことだ。
一方、日本はといえば、多くの先進国で定められている繁殖の制限、8週齢規制、動物取扱業のライセンス制がいまだに実現していない。
つまり、大量に犬猫を殺すことになりかねない流通過程や構造的な問題点が規制されていないままなのだ。
よって悪質な業者が何度も繁殖をさせて、“大量生産”し、行政に売れ残りを持ち込むという事態が起こっていた。
「動物の命を大切にする」という感覚よりも、いかに売りさばき儲けるかというビジネス感覚が支配している。
ようやく、昨年動物愛護法が改正され、本年6月からマイクロチップの装着が義務化等改善が期待されています。
同じ地球に住む仲間という考え方をもっともっと多くの人にもってもらえば、法律に頼らずとも
殺処分”0”は達成できると信じたい。
KIZUNA HOMEでは、広い敷地にドッグランが3つと、大きな猫ハウス、大きなヤギ牧場があり、日々スタッフがお世話をしています。
犬に似たチーバ君がマスコットの千葉県。
共に頑張りましょうぜ。
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