昨日「バリアアリー・プラチナ・ハウス」を発表し、数名のお客様にお話しした所、大好評でした。
そのバリアアリーを10年以上前から実践している施設が「夢のみずうみ村」です。
夢のみずうみ村には、段差、坂、階段等
日常で遭遇する可能性のあるバリアを意図的に配置した「バリアアリー」施設です。
どこにも手すりがあって、段差がない施設は、
高齢者が自らがんばって、身体を回復させようとする意欲を奪ってしまうという考え方によるものです。
山口や富山、福岡など全国に6か所のセンターを持ち、「介護施設の革命児」といわれる
作業療法士の藤原氏が運営しています。
例えば、「人生の坂道」と名付けられた手摺のない急な階段や、
自分で動いてお皿に盛りつける「バイキング形式の食事」などがあり、
敢えてこうしたバリアだらけの環境にすることで高齢者が自然にリハビリをすることに繋がるという。
結果も具体的数字で出ていて、重度の介護を要する要介護3のお年寄りの初回利用からの改善率では、
全国平均が11.5%であるのに対して、みずうみ村では何と76.9%となっている。
この施設の成功要因は何か?
それは、「守ってあげる」「保護してあげる」対象として見ていたお年寄りを、
「自立した」、「自尊心を持った」対象として位置づけて、本人の自立支援をおこなうと考えた点です。
手すりに依存するようになると、手すりが無くては行動ができなくなります。
「バリアアリー」とは、今出来ている事を維持させる体力に注目した言葉なのです。
ケガや病気など、「バリアフリー」にしなくてはいけない場合は除いて、
今動ける、これからも動けるように、全部「バリアフリー」にするのではなく、
場所によってあえて「バリアアリー」にしてみるのも、体力を維持し日々の生活の中で
自然に筋肉や体を鍛えられる方法なのです。
そして、いつまでも現役でいていただく為に、仕事をし続ける事をKIZUNAでは提案します。
そうすることで、更に働く喜びや社会貢献の喜びで健康寿命が伸びると確信しています。