本日は多くの企業が給料日です。
我がオフィス・キズナ(障がい者就労継続支援B型)も給料日です。
弊社では、工賃という言い方を禁止し、給与という言い方にしています。
未だに工賃という言い方をする社員もいますが、業界経験の長い人ほど、そう呼ぶ傾向が強いです。
写真の資料は少し古いデータですが、これは一日ではなく1ヶ月働いた給与のデータです。
一日5時間、月22日=110時間働いて、
月1万円以下の割合が38%
月2万円以下が83%
です。
弊社の場合は、
昨年の4月で、月2.2万円 (時給200円)
本年5月分の給与が、月3万円 (時給270円)
となりましたので、千葉県の上位10%に入ったところです。
弊社のヴィジョン
しょうさんに当たり前の生活を!
にはまだまだ届いていませんが、一年で+35%の伸びなので少しは評価できると思っています。
弊社グループホーム・キズナでかかる生活費は
家賃 24,000円 (国・自治体支援が17,000円で自己負担は7,000円)
水光熱費 12,000円
共益費 3,000円
実質自己負担は22,000円
食費を弊社の配食にした場合24,000円で合計46,000円なので、給与3万円でも足りません。
殆どのしょうさんが生活保護もしくは障がい者年金で補填して生活をしています。
時給500円になれば、給与が55,000円になります。
そうすれば、食事代も含めて全て賄えます。
これが弊社事業所の年内目標です。
そして、3年以内に千葉県の最低賃金を抜いて時給1,000円、給与11万円を目指します。
ここまでいけば、国の財政がどうなろうと独り立ちが出来ます。
何故8割以上の企業が給与2万円以下で、弊社が一年で3万円になったのか?
理由は簡単で、
仕事の利益の違い
です。
殆どのB型事業所は、企業の下請けで単純軽作業が多く、仕事の時間がかかるにも拘らず利益が少ないです。
事業所としては、国からのお金が労働していただいた時間に比例して入るため、経営上は問題ありません。
寧ろ、効率よく短時間で終わるより、効率悪く長時間かかる方が、事業所の売上・利益になるという構造です。
これが、B型事業所の給与が伸びない、つまり経営努力をしない、原因です。
弊社の場合は、下請け仕事は無く、全て自営のビジネスです。
利益は全て利用者さんの給与になるので、効率良く利益を出す工夫をすればするほど、
給与が上がるという当たり前のビジネスです。
現在は、
・珈琲豆の自家焙煎とアクセサリー作り
・高齢者向け配食
・ワンコin食堂
の3店舗に加え
・HP制作
の4種類のお仕事を適材適所で働いていただいています。
夫々、お客様がいないと売上・利益は出ないので、社員と私が営業をしています。
お陰様で常連・固定のお客様が増えた結果、給与が+35%の3万円になりました。
これから、更に
キッチンカーやグランピング事業も加えて
時給1,000円、月給11万円
を目指します。
平均でこれを達成できれば、日本一のB型事業所となり
しょうさんに当たり前の生活を!
が実現できます。