先般のブログでもご紹介した「福祉を変える経営」[小倉昌男著]の中で、小倉さんが実践された竹炭ビジネスに興味を持った私は早速長南町にあるNPO法人 竹森の里にコンタクトをし、竹炭ビジネスについてヒアリングに伺った。
何故興味を持ったかというと、長南町は里山の町で至るところに竹が生えているのを知っていたからです。
竹は5年周期で伐採しないと、繁殖力が強い竹に栄養を取られて他の木が育たなくなる為です。
であれば、地元から竹は安く仕入れられる筈。
ひょっとして、しょうさん就労事業になるかもしれないと淡い期待を持って行きました。
待ち合わせ場所は、何故かNPO法人の長南町ではなく、隣の長生村の一角で、何とそこに焼き釜や各種設備のある小屋でした。
理事長の鹿嶋さんにヒアリングしたところ、
・小倉さんが著書を書いた2003年頃は竹炭ブームで各地域でかなり売れた
・その後、中国から安い竹炭・木炭が入り売値が一気に下落した
・今はブームが去り、職人も高齢化し、やる人が減ってきている
・長生村役場も立派な設備を作ったが職人が去り、鹿嶋さんに無償で使ってもらっている
・コスト(主に人件費)の割りに売れない、売れても安い
・人件費は時給1,200円くらい
・用途として、昔は古米に入れると美味しいのでよく使われたが、最近は古米を使わなくなった為、売れない
・販売ルートは道の駅のみで、ネット販売は煩わしてくやっていない
この説明をお聞きして、これだ!と思いました。
何故なら、
・人件費は現在のオフィス・キズナの6倍
・設備費用がかからない
・技術指導もしていただける
・販売ルートをネットなどで高付加価値竹炭を高く、クズ竹炭はそのまま安く売ることが出来る
からです。
職人や働き手の高齢化が進んでいる農業を代表とする第一次産業
販売ルートに困っている業種・会社
人件費がネックになっている業種・会社
等は、いずれもしょうさんビジネスの宝庫です。
人件費は安く、ルートを開拓すればビジネスになり得るからです。
これが障がい者福祉事業における経営の考え方だと小倉さんの考えが腑に落ちました。
来週から、早速現場で教えていただけることになりました。
今からワクワクします。
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