私が今まで読んだ本の中で指折りのお勧め本は、この「十二番目の天使」です。
人生哲学をストーリーにした感動の一冊です。
コンピューター会社の社長まで上り詰めた主人公は成功者として故郷に帰る。
そこで凱旋セレモニーのようなパーティーを開いてもらい、幸せの絶頂だった。
しかし、その二週間後。事故で妻と子を亡くしてしまう。
ピストルを見つめ、自殺を図ろうとする主人公。
まさに引き金を引こうとするその時、扉を叩く音が聞こえた。
それは故郷に住む古くからの親友だった。
その親友がお願いがあるという、リトルリーグの監督をやってほしいと。
気持ちがのらない主人公だったが、いざ引き受けてみると夢中になっていた。
そのチーム名はエンジェルス。
十二番目の天使の「天使」というのはエンジェルスという野球チームに参加しているちびっこたちの事。
その天使の中で、ひときわへたくそなメンバーが十二番目の天使、ティモシー。
野球チームの定員数が十二人なので、最後のメンバー。
スタメン*ではない。(*スターティングメンバーの略、試合の先発メンバーの事)
この少年と主人公のストーリーです。
コロナの時代でも、その前の時代でも、色んな人が色んな悩みを抱えながら一所懸命生きています。
病気を持った人もしょうさんも。
そして、大切な人や大切なペットに先立たれた人も。
この本は、そんな人たちにこそ是非読んでほしい一冊です。
但し、電車や人前では読まないでください。
クシャクシャの顔を見られますので。
最後に、この本で印象に残ったセリフを掲載します。
「先立った愛する者たちを思い、悲しみに暮れたりはしないことだ。
彼らは死んではいない。
彼らはただ、われわれの誰もが歩む必要のある旅を、歩み終えただけなのだ。
われわれもまた、いずれこの旅を終え、彼らが集合している場所に向かい、そこで再会した彼らと、再びともに生き続けることになる」
「毎日、毎日、あらゆる面で、私はどんどん良くなっている!」
(Day by day, in every way I'm getting better and better.)
「絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、あきらめるな! 」
(Never, never, never, never, never, never, Give up!)
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