皆さん、長者とお金持ちの違いってわかりますか?
京阪神には「長者の思想」というお金の使い方に長けた人たちの思想があって、
お金は世のため、人のために使うものだったのです。
京阪神の人たちは、江戸の成金を「お金持ち」と呼びました。
これは軽蔑の意味を含んでいます。「お金持ち」とは、金を持っているだけという意味です。
関西には「長者」という言葉があり、関東には長者という言葉がほとんどありません。
「長者」とはいろんなことに長けた人です。
江戸人のことを、お金持ちと言いましたが、関西の人から見ると「金は持ってはいるけどね……」
というものでした。
最近は日本語の奥深さと語源に驚き感心することが多くなりました。
お金を持っているだけの人を「お金持ち」
色んな事に長けている人を「長者」
つまり、お金を持っているだけでは長者にはなれず、人が喜ばれる事にお金を使える人が長者。
関西の有名な橋、淀屋橋・心斎橋は長者が市民の為に私財で作った橋で人の名前が付いています。
新潟に北方文化博物館という有名な場所があります。
1964年の新潟地震のとき、その横越町の家々が9割がた倒壊したのですが、
北方文化博物館は屋根瓦一枚も落ちず、壁にひび一本入らなかった。
パワースポットである、エネルギースポットであるというので有名になりました。
豪農の伊藤家代々のお家で、新潟に飢饉が3年続いた際に「飢饉普請」の考え方に基づいて、
3年半をかけてある土木工事をしてもらったそうです。
その普請では、4歳の子供から80歳のご年配までに手で土を運んでもらい、
全員に同等の給金を支払い、飢饉を乗り切ってもらったそうです。
その市民の感謝の気持ちがここをパワースポットに変えたのでは?と言われています。
お金は持つものではなく、いかに人に喜ばれる為に使うか。
これが大事なんだと教えて頂きました。
小林正観さん、大切な教えを頂き有難うございます。
Comments