昨日、経新聞に掲載されていた記事で、ブラックエレファントという聞き慣れない言葉がありました。
いつかは起きるのが明白な問題を放置し、大きな被害が起こってしまう事態を指す。
「エレファント(象)」は大きく、見逃しようがないリスクの意味。
これに想定外の危機を示す「ブラックスワン(黒い白鳥)」という言葉を掛け合わせてある。
今起きている新型コロナ騒動も随分前からリスクを唱えられていたし、地球温暖化も同様。
では、障がい者福祉業界のブラックエレファントとは何でしょうか?
それは、8050問題だと思います。
昨日のブログで綴った、しょうさんの月給1万円にも繋がりますが、
現在、しょうさんの生活を支えているのは、
・障がい者年金
・生活保護
と合わせて、大きいのは親からの
・持ち家もしくは親が支払うマンション・アパート
・食事提供
・洗濯
・お小遣い
・金銭管理
・通院
と生活のあらゆる面を支援してもらっています。
しょうさんが50歳になると、その親が80歳を過ぎ、逆に介護が必要になったりして子供の面倒を見れなくなるという問題が8050問題です。
弊社のグループホーム・キズナの平均年齢は35歳、オフィス・キズナで40歳くらいなので、まだ10年は先ですが、一部の利用者さんは50歳を超えており、間もなくこの問題が顕在化します。
では、どうすればいいのか?
それが弊社の目指すビジョンである
しょうさんに当たり前の生活を!
です。
しょうさんが仕事をして、経済的に自立し、
食事、洗濯、金銭管理などの支援を受けながらも一人暮らしを出来る様になる。
これが、しょうさんを持った親が望む姿だと私は確信しています。
年々しょうさんが増えていく一方で、GDPが減り、借金が増えていく日本において、
障がい者年金や生活保護が減額されるのは間違いありません。
だからこそ、経済的自立の為に、毎日働き稼げるようになる必要があります。
その彼らを稼げる様に工夫するのが我々障がい者福祉事業の勤めだと思います。
経営的視点で稼げるビジネスを作り、しょうさんが携われる事業所にすべきだと言う小倉さんの言葉が響いた理由です。