街中がクリスマスソングやイルミネーションに彩られる冬の時期になると、
いたるところで目にするのがサンタさんのブーツにお菓子が詰まった「クリスマスブーツ」。
このクリスマスブーツ、サンタクロースやクリスマスツリーとは異なり、実は日本が発祥の地だったんです。
皆さん、ご存じでしたか?
クリスマスブーツが誕生したのは今からちょうど60年前。
滋賀県草津市にあるお菓子の包装材などを扱う会社「近商物産」が初めて世に送り出したと言います。
先代の社長がクリスマスツリーに飾られていたサンタのブーツ型のオーナメントを見て思いついたそうです。
それ以来、半世紀以上も作り続け、現在でもがクリスマスブーツの国内シェアNO.1を守り続けています。
創業75年、社員・パート35名の会社です。
戦後しばらく後に初代社長らが、クリスマスツリーの装飾品の靴下やブーツを見て、
それを大きくして菓子を入れることを発案して、大手菓子メーカーを回ったことで、
クリスマスブーツ製造を始めたと言います。
まさに、現代の「デザイン思考」(技術や生産の都合ではなく、顧客の潜在的な欲求を捉えて、斬新なサービスや製品を設計する手法)です。
この会社の凄いところは、自社が作るクリスマスブーツで自社のみが儲けるのみならず、
菓子メーカーの方が儲かる、
更に子供達そして財布に応じて買う親も喜ぶ、
「三方よし」の近江商人の考え方を取り入れたビジネスモデルなんです。
やはり、三方よしのビジネスモデルはお客様に愛され、そのお客様のお客様にも愛されるからこそ、
小さな会社でも75年と言う長い期間トップシェアーを維持してるんだと思います。
近商物産さん、クリスマスブーツさん、有難うございます。
100年、200年と続く会社となりますね。
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