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箱根山、籠に乗る人担ぐ人、そのまた草鞋を作る人


『人の世は、「箱根山、籠に乗る人担ぐ人、そのまた草鞋を作る人。」

この世の中は、おのれ一人で生きている世界ではありません。

どんな場合であっても、自分の苦痛や辛さは自分の心のお蔵の中にしまっておいて、


喜びと愉しさ、あるいは有難さという、この気持で生きることを、


まず、あなた方が、その先達になっていただきたい。』


中村天風先生のお言葉です。


偶然かどうかは知りませんが、故 田中角栄先生もよく使われていた言葉だそうです。


例えば、美味しいご飯を食べられるのは、


お米を作る農家、農機具を作る会社と人、それを流通するJA、販売する会社


そしてそれを美味しく炊いてくれるお母さんやお父さん、


その人々がいて、ようやく美味しいご飯が食べれる。


だから、不味いとか残すとかは有りえないんです。


感謝して頂くんです。


それを天風先生は口酸っぱく教えられたんだと思います。


いつの時代でも不平不満を言う人はいます。


その方々に足りていないのは、恐らくこの気持ち、現状感謝です。


自分が生きていることは、他人様のお陰で生かされている、この事に先ずは感謝して生きる。


そして、自分もまた駕籠かきや草鞋作りの一員なんだと、人のために尽くす。


こんな生き方を昔から日本人はしてきたんだ、そんな日本人を誇りに思います。

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